日本を代表するクロコダイルの財布ブランドの両雄、池田工芸と東京クロコダイル。
両方使ってるユーザーだからこそ分かる、違いを紹介します。
一言で言えば・・・
横綱:池田工芸
大関:東京クロコダイル
と言った感じだと思います(個人の感想)。
歴史と格で圧倒する池田工芸、価格が高くても高い人気を誇ります。
一方の東京クロコダイル、池田工芸に勝るとも劣らない品質にも関わらず、高コスパとカラーバリエーションで池田工芸を猛追しています。
正直、どっちも良い財布なんだよなぁ。
と言ってしまえば元も子もないので、このページでは両ブランドの財布の違いを徹底解説したいと思います。
どっちも良い財布です
現物を見て比較しよう
まず最初に僕が実際に使ってる池田工芸と東京クロコダイルの財布の現物で解説したいと思います。
池田工芸の現物レビュー
こちらは僕が愛用している藍染めクロコダイル長札入れ”無双仕立て”。
とても美しい青色ですが、これは日本古来の染色方法である藍染めです。
デニムの染色方法としても有名ですね。
もちろん池田工芸の財布、基本は黒なのですがこの藍染めクロコの美しさに心を奪われて、選んでしまいました。
池田工芸が特に主張するのは、この斑(ウロコ状の一つ一つの形状)の美しさ。
しっかりと形付けられた目地と、斑のバランスは最高級のポロサスという品種のクロコダイルを使っている証。
クロコダイルが生きた証である、穿孔と呼ばれる小さな穴も潰れることなく表現され、加工技術の高さが伺えます。
池田工芸のこの財布、内側もしっかりクロコダイル。
外側も内側もクロコダイルで仕立てるのはクロコダイル業界では”無双仕立て”と呼ばれています。
安いクロコダイルの財布だと、外側だけクロコダイルで、内側は牛革というケースが多々ありますが、池田工芸はしっかり贅沢に内側にもクロコダイルを使っています。
後ろに写ってるのはルイ・ヴィトンのクロコダイルバッグ。
このようにルイ・ヴィトンのバッグに合わせても負けてない存在感があります。
東京クロコダイルの実物レビュー
こちらは昔使っていた東京クロコダイルのナイルクロコダイルシャイニングラウンドファスナー長財布ダズール
名前長い・・・
ちょっと使い込んだ感があるのですが、こちらも良い財布。
こちらもしっかり穿孔が見えます。目地もしっかりして斑が美しい。
東京クロコダイルと池田工芸の違いとして、ファスナーの持ち手が東京クロコダイルは革巻きです。
池田工芸はこのように金属。どっちがいいかは好みです。
実はもう一つ、東京クロコダイルの財布を持っていて、こちらはヒマラヤと呼ばれる白が美しい革を使った財布。
クロコダイルヒマラヤニロティカスラウンドファスナー長財布です。
これ、かなり気に入ってるんですよね。
汚れが心配なんだけど。
このサイドの色変わりの感じが特に気に入っています。
真ん中の完全に白い部分は腹の革で、ちょっと色変わりのところは脇腹の部分。
品種はポロサスよりやや劣るナイルクロコダイルなので、それほど高くないのもいいところ。
触り心地はどっちがいい?
これってすごい主観的な話になるんですが、池田工芸と東京クロコダイルの革、どっちが触り心地がいいか?
難しいところですが・・・
個人的な感覚では池田工芸のほうが触り心地がいいかなと思います
なんつーか、本物のクロコダイル触ってんなーって感じがします。
東京クロコダイルがニセモノっぽいってわけじゃないんだけど、革の質感、触った時の感覚は池田工芸のほうが若干いいかなって思いました。
池田工芸の特徴
次に池田工芸の財布の特徴を解説したいと思います。
いい点、あまり良くない点と両方ありますので、ぜひ参考になさってください。
加工技術がモノを言う!池田のクロ
こちらの商品は池田工芸の代表的な財布のクロコダイル ロングウォレットですが、革の光沢が素晴らしいことが分かります。
これは池田工芸が最もこだわっている、最も典型的なクロコダイル革の黒。
同じ黒でも、染料の配合が間違えば、赤っぽくなったり、緑っぽくなったりするそうです。
しかも染色加工された革を瑪瑙(めのう)で磨き上げ、時間をかけてひとつひとつの斑をふっくらと丸みを帯びたように仕上げるのだそうです。
この黒いクロコダイルは「池田のクロ」と呼ばれ、池田工芸の自信作だそうです。
クロコダイルの革は黒が基本ですが、その基本をきっちり高みまで向上させるのが池田工芸。
黒いクロコダイル財布を考えているなら、ぜひこの池田のクロは検討項目に入れておきたいです。
スモールクロコダイルにこだわり
池田工芸が扱うクロコダイルの品種は、ポロサスと呼ばれるスモールクロコダイル。
ポロサスは斑が引き締まって小ぶりであること、大胆な竹斑と繊細な珠斑のバランスが美しく、またそもそも小さいので革を取るのが難しく、ひとつの財布を作るにも1匹分の革を使うことになるそうです。
実はこのポロサス、流通量が少なく、有能なタンナー(革のなめし業者)の革はハイブランドに買い占められているのが普通なのだそうです。
でも80年の歴史があり、古くから取引しているので、誰もが知る某ハイブランドに独占されそうになったものの、池田工芸だけはと言うことで使うことが許されているそうです。
つまり某ハイブランドのクロコダイルと品質は同じ品質の革を池田工芸では使っています。
遊び心のあるデザインの財布あり
一般的に財布のデザインは、ほぼ決まっています。
その中でも池田工芸の財布の中には、遊び心のある、面白いデザインのものも作っています。
これ見てください、かっこいいでしょ?
なんでも天下統一がテーマの財布だそうです。
何にも染まることのないブラックと灼熱を秘めたディープレッド、そして兜の前立てをイメージしたゴールド。
これは織田信長の甲冑の色と同じ配色です。
カラーバリエーション
池田工芸の財布のカラーバリエーションはそんなに多くありません。
まずは基本の「池田のクロ」
そして僕も使っている「藍染め」
さらには美しいグリーンの「ティラノ」
この三色が基本的な池田工芸のカラーバリエーションです。
少ないですが、それぞれの色味は美しく、かなり気合入ってることが伺えます。
あとはグラデーションのシリーズ
海の青をイメージしたアルチザン
世界の誰とも被らない墨染め
これら基本以外のカラーは数量がかなり限られた限定商品となっています。
気になったらお早めに!
社長自ら商品紹介
池田工芸の面白いところは、社長自らYoutubeで商品紹介をしているところです。
池田工芸の社長は三代目、クロコダイル池田社長こと池田宜興さん。
すべての商品ではありませんが、ほとんどの商品を池田社長がレビューしています。
例えば藍染めクロコダイル ラウンドビッグウォレットや・・・
ちょっと昔、やんちゃしてました的な社長(笑)
でも人柄が出ていますよね。この人から買いたい!と思える感じ。
もし気になる商品があったらぜひ商品紹介動画を見てください。
池田工芸は金運、縁起にこだわる
サイトを見ていれば、池田工芸は本当に金運や縁起にこだわっていることが分かります。
例えばラウンドの長財布の内側には・・・
内装にゴールドのパイソン革を使用。内に金を蓄えるという意味がありますね。
池田工芸の財布は余裕で100万円入ることを設計して作られています。
財布はお金をたくさん入れられる大きなもののほうが、お金を呼び込み金運パワーが上昇すると言われています。
池田工芸ではバッグも販売していますが、なんと神社に参拝するためのトートバッグまで販売しています。
参拝のためのバッグなんて前代未聞。でもそのぐらい縁起を大切にしているんです。
さらに池田工芸では、種銭と言って財布の中に入れて金運を育てるための純金+ダイヤモンドのコインを販売しています。
財布にオプションとして付けることが出来ます。
納期は長め
池田工芸の、少しマイナス点は納期が長めなところです。
通常、注文してから1~2ヶ月かかります。
また欠品している商品も多く、欲しくても買えない商品もあります。
ただ待つ時間も、楽しいものです。
最長で2ヶ月ほどなので、早めに注文して気長に待ちましょう。
東京クロコダイルの特徴
池田工芸に続きて、東京クロコダイルの特徴を紹介します。
使用する品種はスモールクロコダイルとナイルクロコダイル
池田工芸がスモールクロコダイルしか扱わないのに対し、東京クロコダイルはナイルクロコダイルも扱っています。
ナイルクロコダイルのほうがサイズが大きい。
ナイルクロコダイルのほうが斑が大きくなります。
特にサイドの斑の大きさが違うのが分かると思います。
スモールクロコダイルの方は、中央の斑の大きいところと、サイドの斑の小さいところが一つの財布に収まるようになります。
そのため、スモールクロコダイルの方が高価。
一方、ナイルクロコダイルはスモールクロコダイルよりも価格が下がるので、お求めやすい価格で財布が手に入ります。
特にスモールクロコダイルにこだわりがなければ、ナイルクロコダイルの財布を探してみるのもいいかもしれません。
マット仕上げに定評あり
池田工芸が「池田のクロ」と呼ばれ、光沢のある黒色に定評がありますが、東京クロコダイルは逆にマット仕上げに定評があります。
落ち着いた感じのクロで、マット仕上げが好きな方は東京クロコダイルを選ぶ人も多いです。
コストパフォーマンス高し
池田工芸に比べて東京クロコダイルの財布は全体的に価格抑えめです。
同じラウンドファスナータイプの財布で比較してみましょう。
池田工芸の財布
こちらのクロコダイル ロングウォレットは154,000円
一方、東京クロコダイルの財布
こちらのナイルクロコダイルシャイニングラウンドファスナー長財布ダズールは99,000円。
同じスモールクロコダイルで、シャイニング加工のものを選びました。
もちろん内装の違いなどもありますが、それでも1.5倍の差がありますので、コスパ的には東京クロコダイルに軍配。
カラーバリエーション多し
東京クロコダイルの財布はカラーバリエーションが豊富。
こちらのナイルクロコダイルシャイニングラウンドファスナー長財布ルフレはなんと8種類のカラーが選べます。
どんな色が好みでも、選べるのが東京クロコダイルのいいところかもしれません。
さらに東京クロコダイルには池田工芸にはない、ヒマラヤカラーの財布があります。
先程も紹介した、僕が愛用しているクロコダイルヒマラヤニロティカスラウンドファスナー長財布です。
こちらの白いクロコダイルは池田工芸にはありません。
納期が短い!
東京クロコダイルは納期が短いのがメリットです。
欲しいと思ったらすぐ届きます。
最短で翌営業日の発送
なので早ければ注文した明後日には、手に届くというわけです。
また7日間の返金保証があります。
ちょっとイメージと違うなぁっていうぐらいの場合でも、返金は受け付けてくれます。
しかもこちらから送る際の送料も東京クロコダイルが負担、着払いで受け付けてくれます。
池田工芸と東京クロコダイルの比較一覧
以下の表に池田工芸と東京クロコダイルの違いを一覧表にまとめました。
参考になれば幸いです。
池田工芸と東京クロコダイルの比較
池田工芸 ![]() |
東京クロコダイル ![]() |
|
創業年 | 1942年 | 2010年 |
財布の価格帯* | 132,000円 から 396,000円 |
39,600円 から 121,000円 |
ワニの品種 | ポロサス アリゲーター |
ポロサス ナイル アリゲーター |
定評ある加工 | シャイニング仕上げ | マット仕上げ |
納期 | 1~2ヶ月 | 数日 |
製造国 | 日本 | 日本 |
※財布の価格はクロコダイルの長財布、二つ折り財布に限定
池田工芸か東京クロコダイルかどっち買う?
ここまで解説してきましたが、果たしてどっちを買えばいいのでしょうか?
こんな人はこっち、みたいな感じで解説しますので良かったら参考に。
お金に余裕があるなら池田工芸
はい、これはもうお金に余裕があるなら、池田工芸を選んでください。
品質はお墨付きです
何と言っても黄綬褒章、天皇陛下のお墨付き。
財布で余裕で10万円を超えますが、それでもやっぱりいいものはいい。
クロコダイルのもつ、本来の美しさを体現しているのはやはり池田工芸なんじゃないかと。
より高い金運upを狙うなら池田工芸
ご存知の通り、財布は金運upには最も重要なアイテムです。
特にクロコダイルは、噛みついたら離さない、転じてお金をがっちり掴んで離さないということで、金運アップに最適な財布であると言われています。
もし金運にこだわっていて、クロコダイルの財布を探しておられるなら、より金運にこだわっている池田工芸の財布がオススメ。
お値段は高いけど、それこそが金運upの印です
その人の年収は、持ってる財布の額の200倍になるとかも言われていますので、ちょっと背伸びした財布を持つのはいいことです。
\品質と金運upなら/
コスパがいいのは東京クロコダイル
東京クロコダイルの最大のメリットはコスパ。
同じスモールクロコダイルの革を使った財布でも、池田工芸の方が1.5倍ほど高いです。
そこまで品質にこだわらなければ東京クロコダイルで十分
僕も使ってますが、全然悪くないですから。
持った時の満足度、他人からの注目度は値段ほどは変わりません。
早く欲しいなら東京クロコダイル
池田工芸は残念ながら、納期が1~2ヶ月かかってしまいます。
一方、東京クロコダイルは早ければ注文した2日後には届きます。
納期が短いのは、かなりのアドバンテージ
せっかく買ったなら、早く手にしたいですもんね。
\コスパと納期で選ぶなら/
それぞれのオススメの財布
最後に、池田工芸と東京クロコダイルの、それぞれのオススメの財布を3つづつ紹介したいと思います。
池田工芸のオススメ財布
池田工芸のオススメの財布、まずはこちら
やはりこちら。
先ほどから何度か登場していますが、基本の長財布です。
「池田のクロ」と呼ばれる、黒の光沢が美しい、瑪瑙磨きのシャイニング加工。
内装にはゴールドパイソン革をあしらい、シックな外面とゴージャスな内面を表現しています。
クロコダイルの黒のラウンドファスナー長財布を探すなら、検討項目の筆頭に入れたいアイテムです。
2品目は池田工芸の新しい定番色である”ティラノ”。
他のブランドでは出せない、美しい色のグリーンが目を引きます。
緑色が好きな僕は、ひと目見たときに「欲しい!」と思った商品。
他の人とはまず被らない、美しい色合いのグリーンです。
やはり最後は自分の愛用の財布。
日本古来の染色方法である藍染めが美しい財布です。
内側もクロコの無双仕立てで、表だけクロコダイルの、開いたときのがっかり感がありません。
札とカードだけをスマートに持ち歩くにはピッタリの財布です。
東京クロコダイルのオススメ財布
次に東京クロコダイルのオススメの財布も3つ紹介します。
ナイルクロコダイルシャイニングラウンドファスナー長財布ダズール
やっぱり自分が持ってる財布を紹介したい!
使い勝手がいい長財布です。
東京クロコダイルのラウンド財布は、カードポケットが24もあり、これは池田工芸のラウンド財布よりも多いです。
札入れも4箇所あり、池田工芸の3箇所より多い。
容量で選ぶなら東京クロコダイルかもしれません。
2本目も自分が持ってる財布を。
白さとサイドとのグラデーションが美しいヒマラヤです。
白いクロコダイルを一般的にヒマラヤと呼びますが、こちらも池田工芸ではラインナップされていません。
白い財布をお求めなら東京クロコダイルを検討項目に。
スモールクロコダイルラウンドファスナー長財布セベク無双『極』
最後はこちら。
池田工芸の緑も綺麗ですが、東京クロコダイルのグリーンもなかなかいい色。
東京クロコダイルで最も人気の財布となっています。